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今回のテーマは、歯みがきの健康への重要性について。

高齢化社会の進行により、歯の健康の重要性が増しています。今回の健康情報

では、歯の健康と腸内環境に関する情報をご紹介いたします。

目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ①腸内環境の改善、ヨーグルトに加え「歯みがき」が必須だった!?

 ②腸には、100兆個もの細菌が勝手に住んでいる?!

 ③腸内環境と健康の関係

 ④自分の腸の腸内環境を知るには?

 ⑤善玉菌を増やして腸内環境を良くするには、どうすればいい?

 関連情報

  ・歯周病と腸内環境に関する情報(リンク集)

  ・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)

まだまだある!歯みがきの健康における重要性 ~歯周病と腸内環境~ 

①腸内環境の改善、ヨーグルトに加え「歯みがき」が必須だった!?

腸内環境を良くして健康を維持するために、ヨーグルトや納豆などを食べてい

る方、多数いらっしゃると思いますが、腸内環境を良くするには歯みがきも必

須なことをご存じでしょうか?

最近の研究により、歯周病を患うと、腸内環境が悪化する可能性があることが

分かってきました。

歯周病は、主に歯みがきが不十分で歯に汚れが溜まり歯周病菌などの細菌が繁

殖した結果、歯肉に歯周病菌が感染することで起こります。

人は1日に1〜1.5Lもの唾液を口内に分泌して飲み込んでいますが、歯周病

患者は大量の歯周病菌も一緒に飲み込んでいます。

歯周病菌が飲み込まれて腸に達すると、腸内環境を悪化させてさまざまな疾患

の発症リスクを増大すると考えられています。

腸内環境を良くして健康を維持するには、しっかり歯をみがいて歯を清潔に保

ち、歯周病を防ぐことも非常に重要です。

歯周病と腸内環境の関係に関する詳細情報:

https://jp.sunstar.com/oralhealth_lab/article3.html

https://www.club-dm.jp/novocare_circle/news/diabete-news10.html

お急ぎの方はここまで。お時間があって、腸内環境と健康の関係も詳しくお知

りになりたい方は、引き続きお読みください。

②腸には、100兆個もの細菌が勝手に住んでいる?!

私たちの腸は、お母さんのお腹の中にいる時は全く菌がおらず、無菌状態です。

しかし、生まれると共に様々な菌が入り込み、大人になる頃には約1000種

類、100兆個にも及ぶ細菌が腸(主に大腸)に住みつきます。

重さにしてなんと1~1.5キロ!これらの細菌は腸内細菌と呼ばれます。

勝手に住みついた腸内細菌を追い出したいと思う人もいるかもしれませんが、

残念ながら、追い出すことは出来ません。

仮に抗生物質などで一時的に菌を減らしても、しばらくすると元に戻ってしま

います。

1000種類もいると、中には宿主である私たちに役立つ菌、害をなす菌、

それ以外の菌がいて、私たちは善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼んで区別してい

ます。

代表的な善玉菌は、ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸産生菌などで、ビタミンの合

成や消化吸収の補助、感染防御、免疫刺激などの作用により私たちの健康維持

や老化防止に役立ちます。

代表的な悪玉菌は、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、有毒株の大腸菌などで、腸内

腐敗や細菌毒素の産生、発がん物質の産生、ガスの発生などの作用により、健

康阻害や病気の引き金、老化促進などの原因になります。

代表的な日和見菌は、バクテロイデス、無毒株の大腸菌、連鎖球菌などで、健

康な時は、悪影響がありませんが、抵抗力が弱まると腸内で悪い働きをします。

これらの菌の影響は、消化管を通してビタミンや毒素が血液に入り込み、体を

巡ることで全身に及びます。

③腸内環境と健康の関係

善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌の生育バランスを表わした言葉が腸内環境です。

善玉菌が増加した状態を腸内環境が良い、悪玉菌が増加した状態を腸内環境が

悪いと表現します。

腸内環境は、以下のように全身の健康に大きな影響を与えています。

腸内環境が良い(善玉菌が多い)時に得られる健康効果

 ・整腸(下痢や便秘の予防)  ・免疫力向上(かぜをひき難くするなど)

 ・快眠  ・疲れにくい  ・美肌  ・ダイエット効果   など

腸内環境が悪い(悪玉菌が多い)時の健康への悪影響

 ・便秘や下痢のリスク増加  ・免疫力の低下  ・不眠  ・慢性疲労

 ・肌荒れ  ・肥満  ・がんのリスク増加  ・アレルギーのリスク増加

                               など

④自分の腸の腸内環境を知るには?

腸でつくられる便を観察することで、腸内の状態をほぼ知ることができます。

排便時に便の硬さや色、においをチェックしましょう。

滑らかなバナナ状で、においが強くなければ腸内環境は良好です。

一方、固くコロコロしていたり、緩い状態の場合は腸内環境が悪化しています。

下痢や便秘を繰り返す場合も、腸内環境が悪化していると考えられます。

なお、赤い便は血便が、白い便は胆のうや胆管の病気が疑われるので、必ず消

化器科で検査を受けるようにしてください。

⑤善玉菌を増やして腸内環境を良くするには、どうすればいい?

腸内環境改善には、主に食生活の改善、運動、ストレスを溜めない生活が重要

とされています。それぞれのポイントは以下になります。

食生活改善のポイント

 ・善玉菌を元気にする食材の摂取。善玉菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖

  を豊富に含む野菜やきのこ、豆類などを摂りましょう。善玉菌を元気にす

  る働きを持つ納豆菌を含む納豆も摂ると良いでしょう。

 ・善玉菌の摂取。乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸酸性菌などを含むヨーグルト、

  味噌、醤油、キムチ、チーズなどの発酵食品を摂りましょう。

 ・悪玉菌を元気にする食材を摂りすぎない。悪玉菌のエサになるたんぱく質

  や脂肪を多く含む肉類を食べ過ぎないように注意しましょう。

運動のポイント

 ・適度な運動は血流を促して、酸素や栄養素を全身にめぐらせ、腸の健康も

  促進します。30分程度の散歩をする、ラジオ体操、ストレッチなど軽め

  の運動から取り組んでいきましょう。

ストレスを溜めない生活のポイント

 ・ストレスを受けると腸の働きが悪くなることで蠕動運動が弱くなり、便秘

  や下痢になりやすくなります。便秘や下痢も腸内環境の悪化につながりま

  すのでストレスを溜めない生活を心がけましょう。

これらの対策に加え、毎日の歯みがきもしっかり行い、腸内環境を良好に保ち

健康を守っていきましょう。

歯と健康に関する情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━━

①歯周病と生活習慣病の関係:

https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/jigyo/sisyuu.pdf

健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━

月~木曜日 午後830

「きょうの健康」NHKEテレ

https://www4.nhk.or.jp/kyonokenko/

木曜 午後758

「主治医が見つかる診療所」テレビ東京

http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/

毎週水曜日 午後730

「ガッテン」NHK総合テレビ

http://www9.nhk.or.jp/gatten/

【発行者】

第一薬品工業株式会社

931-8515 富山県富山市草島15番

TEL:076-435-0755  FAX:076-435-4900