健康食品には、目安量の記載はありますが、飲むタイミングの記載はあり
ません。

飲むタイミングが明記されると、医薬品的と判断されるために記載出来ないル
ールとなっています。このため、健康食品はいつ飲んでも良いのですが、成分や
使用目的によって効率的な摂取時間が存在します。

それで、ここに、第一薬品工業株式会社様の、お客様相談室の室長であられます、荒川先生から入手しました、健康食品の成分や目的別の効率的な摂取時間に関する、重要情報を、Q & A方式で公開いたします。

■目次

 ①健康食品の成分や目的ごとの効率的な摂取時間を知っていますか?

 ②回答と解説

 ③健康食品同士の飲み合わせについて

 関連情報
  ・健康食品と飲むタイミングに関する情報(リンク集)
  ・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)

■ 健康食品と摂取時間の関係
       ~健康食品は効果的なタイミングを選んで飲みましょう~ 

①健康食品の成分や目的ごとの効率的な摂取時間を知っていますか?

以下の成分や使用目的の場合の効率的な摂取方法を選択肢より1つ選んでくだ
さい。皆さま、全問正解できますでしょうか。

Q1:ビタミンB群やビタミンC、葉酸などの水溶性ビタミンの補給
   選択肢 (1)1日1回1日分をまとめて摂取
       (2)1日3回などこまめに摂取

Q2:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンの補給
   選択肢 (1)食事中や食後
       (2)空腹時

Q3:カルシウムの補給(炭酸カルシウムなど無機塩の場合)
   選択肢 (1)食事中や食後
       (2)空腹時

Q4:プロテイン、ペプチド、アミノ酸の補給(体力維持、疲労抑制目的の場合)
   選択肢 (1)運動前
       (2)夕食後

Q5:プロテイン、ペプチド、アミノ酸の補給(筋肉増強、リカバリー目的の場合)
   選択肢 (1)運動後や就寝前
       (2)朝食中や朝食後

Q6:DHAやEPA
   選択肢 (1)朝
       (2)晩

Q7:サラシアやギムネマなど(糖や脂肪吸収抑制目的の場合)
   選択肢 (1)食事中や食後
       (2)空腹時

Q8:コエンザイムQ10
   選択肢 (1)食事中や食後
       (2)空腹時

Q9:コラーゲンやヒアルロン酸など(肌の健康目的の場合)
   選択肢 (1)朝
       (2)晩

Q10:乳酸菌やビフィズス菌(腸内環境の改善が目的で生菌の場合)
   選択肢 (1)夕食中や夕食後 
       (2)空腹時

Q11:食物繊維(腸内環境の改善が目的の場合)
   選択肢 (1)朝 
       (2)晩

Q12:ビルベリーエキス(疲れ目の改善目的)
   選択肢 (1)晩
       (2)目を酷使する1時間ほど前

Q13:黒酢
   選択肢 (1)空腹時
       (2)食事中や食後

Q14:青汁(栄養補給目的)
   選択肢 (1)昼
       (2)朝

②回答と解説

以下に回答と解説をしていきます。

Q1:ビタミンB群やビタミンC、葉酸などの水溶性ビタミンの補給

「(2)1日3回などこまめに摂取」が正解です。水溶性ビタミンは、体に蓄積
される量が少なく、また、余分な分は数時間~1日ほどで体外に排出されます。

その為、1日3回などこまめに摂ることで効果を最大限に引き出せます。

Q2:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンの補給

「(1)食事中や食後」が正解です。脂溶性ビタミンは油に溶けやすく、また油
に溶けることで吸収が良くなる性質があります。

通常の食事には、油が含まれるため、食事中や食後など胃に食事(油)が入った
状態で摂取することで吸収が良くなります。

Q3:カルシウムの補給(炭酸カルシウムなど無機塩の場合)

「(2)空腹時」が正解です。炭酸カルシウムなどの無機塩のカルシウムは、胃
で胃酸を中和し、食事中や食後などに飲むと消化不良を起こすことがあります。

但し、プロテタイトは有機物と結合したカルシウムであり、胃酸を中和しないの
でいつでもお飲み頂けます。

Q4:プロテイン、ペプチド、アミノ酸の補給(体力維持、疲労抑制目的の場合)

「(1)運動前」が正解です。BCAA(バリン‧ロイシン‧イソロイシン)は、運動
時に筋肉中でエネルギーとして使われます。

運動前に体内でアミノ酸に分解されるプロテインやペプチド、そのまま吸収さ
れて働くアミノ酸を摂ることで、運動時のエネルギー補給になり、体力維持や疲
労軽減に役立ちます。

Q5:プロテイン、ペプチド、アミノ酸の補給(筋肉増強、リカバリー目的の場合)

「(1)運動後や就寝前」が正解です。運動後45分以内は、プロテイン摂取のゴ
ールデンタイムと呼ばれ、筋肉に送られるアミノ酸の量が3倍までアップしま
す。運動直後にプロテインやペプチド、アミノ酸を補給して筋力アップにつなげ
ましょう。

就寝する30分~1時間前のプロテインなどの摂取は、成長ホルモンの働きを促
進します。この働きにより、傷ついた筋肉の修復も促進されます。

Q6:DHAやEPA

「(1)朝」が正解です。朝に摂取することによって、よりDHAが体に吸収され、
血中脂質の低下などの効果が得られやすいことが人の試験で検証されています。

人での試験の検証結果はこちら:
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/071300026/022100250/?P=2

マウスによる試験でも、朝に摂った方がDHAの血中濃度が高くなり、脂質代謝
の改善も高かったことが確認されています。

Q7:サラシアやギムネマ(糖や脂肪吸収抑制目的の場合)

「(1)食事中や食後」が正解です。サラシアやギムネマなど、糖や脂肪の吸収
を抑えることで血糖値や血中脂質を改善する成分は、胃や腸で食物(糖や脂質)
と一緒に存在する必要があります。

胃や腸に食物(糖や脂質)が無い状態で飲んでも、吸収を邪魔する対象である糖
や脂質が腸に存在しないため、効果を発揮することが出来ません。

このような目的で摂取する場合は、必ず食物と胃や腸で食物と一緒になるタイ
ミングの食事中や食後に摂取しましょう。

Q8:コエンザイムQ10

「(1)食事中や食後」が正解です。コエンザイムQ10は油に溶けやすく、また
油に溶けることで吸収がアップする性質があります。

通常の食事には、油が含まれるため、食事中や食後など胃に食事(油)が入った
状態で飲むことで吸収がアップします。

Q9:コラーゲンやヒアルロン酸など(肌の健康目的の場合)

「(2)寝る前」が正解です。22時~深夜2時頃は、成長ホルモンが最も多く分
泌される時間帯で、お肌のゴールデンタイムと呼ばれています。

肌の組織も、その時間帯に多く作られ、寝る前にコラーゲンやヒアルロン酸など
の成分を摂ることで、効率よく肌の調子を整えることができると考えられてい
ます。

Q10:乳酸菌やビフィズス菌(腸内環境の改善が目的で生菌の場合)

「(1)夕食中や夕食後」が正解です。ヨーグルトなどの生きた乳酸菌やビフィ
ズス菌は、酸に弱く胃酸で死んでしまいます。

しかし、食後は、他の食物が胃の中にあって、胃酸が薄められたり中和されるた
め、生き残って腸に届く可能性が高くなります。

なお、生菌でも有胞子乳酸菌は、酸で死なない胞子(植物の種のような状態)で
あり、いつ飲んでも生きて腸に届きます。

Q11:食物繊維(腸内環境の改善が目的の場合)

「(1)朝」が正解です。夕方から夜にかけては、私たちの腸は活動休止モード
になります。

特に睡眠時は、腸の蠕動運動が不活発になり体温も低下するため、腸内細菌の活
動性も低下し、食物繊維というエサが来ても十分に利用できません。

一方、朝は腸の活動が盛んになるため、腸内細菌の活動性も上がり食物繊維を利
用しやすくなると考えられています

朝の食物繊維摂取と腸内細菌叢のバランスに関する文献はこちら:
https://www.nyusankin.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/NSKnewsNo517cc_27_30.pdf

Q12:ビルベリーエキス(疲れ目の予防・改善目的)

「(2)目を酷使する1時間ほど前」が正解です。ビルベリーエキスに含まれる
有用成分であるアントシアニンは、腸で吸収された後、血液にのって1~3時間
後に全身をめぐります。

このタイミングに合わせて、ビルベリーエキスを摂ることで効率的に疲れ目の
予防や改善に役立つと考えられます。

ビルベリーのアントシアニンの血中濃度の詳細はこちら:
https://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/health/cycle.html

Q13:黒酢

「(2)食事中や食後」が正解です。黒酢は酢酸を含み刺激があり、空腹時に飲
むと胃の不調を招くことがあります。

食事中や食後の胃内に食物がある時に飲むことで、刺激が抑えられます。

黒酢エキスは、水分や酢酸を飛ばして濃縮しており、黒酢そのものに比べて胃へ
の刺激が少ないという利点があります。

Q14:青汁(栄養補給目的)

「(2)朝」が正解です。朝は、身体がもっとも栄養を吸収しやすい状態です。

特に食事の支度に時間をかけにくい朝食と一緒に摂ることで、栄養バランスア
ップにもつながります。

但し、目的が変わると飲むタイミングも変わっていきます。空腹感を抑えて、食
べ過ぎを防ぎたい場合は食前に、寝る前の水分・栄養補給が目的の場合は就寝2
~3時間前に飲みましょう。

③健康食品同士の飲み合わせについて

健康食品と医薬品は、飲み合わせが問題になることがありますが、健康食品同士
でも効率的な摂取などを妨げる問題のある飲み合わせがあります。

【健康食品同士の問題のある飲み合わせ】

・脂溶ビタミンやコエンザイムQ10など脂溶性の高い成分と、サラシアなど脂
質の吸収を抑える成分を一緒に摂ると、脂溶性の高い成分の吸収が抑えられる。

・食物繊維と同時にミネラルを摂ると、食物繊維の働きでミネラルの吸収が抑え
られる。

・似たような働きの健康食品を併用すると、成分を過剰に摂取してしまうことが
ある。同じ働きをする成分や、同じ成分の重複に気を付けましょう。

以上、成分別、目的別の効果的な摂取タイミングをお伝えしました。

毎日続けることが大切と話し、夕食後などタイミングを決めて、飲み忘れないよ
うに続けて頂くと良いでしょう。

■健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━

月~木曜日 午後8:30~
「きょうの健康」NHKEテレ

毎週日曜日 午後7:00~
「チョイス@病気になったとき」NHKEテレ

月曜 午後8:00~
「主治医が見つかる診療所」テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/

毎週日曜日 午前7:00~
「健康カプセル!ゲンキの時間」TBSテレビ 
http://hicbc.com/tv/genki/

情報提供:第一薬品工業株式会社
お客様相談室:荒川様

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