動脈硬化のリスク3倍の法則をご存じですか?
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今回のテーマは、動脈硬化のリスクと対策について。
動脈硬化は血管の老化現象ともいわれ、誰でも加齢により動脈硬化が進んでい
きます。
但し、その進み方は個人差が大きく同じ年齢でも大きな差が生じます。
今回の健康情報では、個人差が生じる原因と対策に加え、動脈硬化とは何か?
動脈硬化はなぜ悪いかなどの基本情報も合わせてご紹介致します。
■目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
①動脈硬化のリスク3倍の法則とは?
②心臓と脳の病気だけではなかった。動脈硬化で見た目も老ける?!
③見た目年齢と血管年齢の関係
④動脈硬化の予防と対策
関連情報
・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)
■動脈硬化のリスク3倍の法則をご存じですか?
~動脈硬化を防いで若さを維持しよう~
①動脈硬化のリスク3倍の法則とは?
「通常の3倍」、ガンダム世代(45~55歳程度)の方には、好きなフレーズだ
という方も多いでしょう。(筆者もこの世代でして、ガンダムに興味のない方は
すみません。)
この「普通の3倍」は、動脈硬化のリスクにも当てはまり、更には重複すると普
通の3倍の更に3倍(9倍)など、リスクが非常に大きくなっていきます。
【動脈硬化のリスク3倍※の法則】(東京医科大学名誉教授高沢謙二氏の説)
・喫煙(ニコチンは血管を収縮し、血圧を高めて動脈硬化を進める)
・血圧が高い(血管壁にかかる圧力が高いと、血管が傷んでいく)
・脂質異常症(血管壁の傷からコレステロールが入り、動脈硬化を進める)
・血糖値が高い(血液中の過剰な糖が血管を傷つける)
・肥満に該当(肥満は、高血圧や脂質異常、糖尿病の原因になる)
上記に該当する数から推測される動脈硬化のリスクは0の方に比べ・・・
1つ該当でリスクが 3倍
2つ該当でリスクが 9倍 (3×3)
3つ該当でリスクが 27倍 (3×3×3)
4つ該当でリスクが 81倍 (3×3×3×3)
5つ該当でリスクが 243倍 (3×3×3×3×3)
注)5項目のリスクを全て3倍としているが、厳密な値ではなく加速度的にリス
クが上がることを伝えるために分かりやすくイメージ化した値とのこと。
5つ全てが該当すると、動脈硬化のリスクが243倍にもなります。
50代後半の会社の先輩が、脳梗塞になって右半身の動きが悪くなってしまいま
したが、確かにその方は5つ全て該当していました。
このように、該当する数によりリスクが加速度的に増え、実際に健康に影響しま
すが、逆に考えると2つ減らすだけでもリスクが1/9になり、加速度的にリス
クを低減することも可能です。
該当する方は、リスクの大きさを認識して1つでも減らして健康を守る努力を
行いましょう。
②心臓と脳の病気だけではなかった。動脈硬化で見た目も老ける?!
動脈硬化とは何か?その漢字から読み取れるように動脈の血管が硬くなった状
態です。
血管が硬くなって柔軟性を失うことで脆くなり、傷ついたり破れたりしやすく
なるほか、傷から血管内にコレステロールが入り込んでコブを作り、血管を狭く
して血流を悪化させます。
また、血管が傷つくと血栓が作られやすくなり、血管が詰まる原因になります。
動脈硬化は、血管が破れたり、詰まりを促進したり、血流が悪化して以下の病気
を促進します。
【動脈硬化が原因で起きる主な病気】
・脳卒中(脳内出血、脳梗塞など) ・認知症
・心疾患(心筋梗塞、狭心症など) ・眼底出血
・末梢動脈疾患(PAD) ・大動脈瘤や大動脈解離
・腎硬化症 ・・・など
また、血流を悪化させることで以下の症状を促進します。
【動脈硬化による血流の悪化で起こる主な症状】
・シワ、シミ、くすみ、たるみ、白髪、抜け毛の増加(見た目の老化)
・毛細血管のゴースト化の促進(毛細血管の血流の悪化や毛細血管の消失)
・慢性疲労 ・免疫力低下
・冷え ・記憶力低減
・足のむくみ ・めまいや耳鳴り
・肩こり ・胃腸の不調 ・・・など
③見た目年齢と血管年齢の関係
動脈硬化(血管の老化)は、見た目の老化にもつながるとご紹介しました。
このことは古くから知られており、「人は血管とともに老いる」というアメリカ
の医学者オスラーの言葉を聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
このことは、日本でも実際に研究して報告されています。
愛媛大学医学部附属病院のグループが行った研究で、血管年齢(動脈硬化の進み
具合)と見た目年齢や肌年齢(しみ、しわ、毛穴の状態)、耳年齢(聴力レベル)
の関係を調査しました。
その結果は、動脈硬化が進んでいる(血管年齢が高い)ほど、見た目年齢や肌年
齢、耳年齢が高くなりました。
中でも特に、肌年齢のしみの面積と血管年齢の関係に強い正の相関性がみられ
たと報告されています。
しみが多い人は、動脈硬化に注意しましょう。
この研究報告の結びに、「動脈硬化の予防・治療により「見た目」、「肌」およ
び「耳」のアンチエイジングにもつなげていける可能性がある。」と記されてい
ます。
いつまでも若くありたい方は、動脈硬化対策も忘れず行いましょう。
研究結果はこちら:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhep/42/1/42_125/_pdf
④動脈硬化の予防と対策
動脈硬化の対策は、ズバリ、「動脈硬化のリスク3倍の法則」の該当数を減らす
ことです。
そのためには、禁煙と生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満)の予防
や改善を行いましょう。
生活習慣病の予防・改善として以下は、必ず行いましょう。
【必ず行って欲しい生活習慣病の予防・改善方法】
・適度な運動の実施
おすすめの運動が、ウォーキングです。1日30分を目安に歩きましょう。
・バランスの良い食事
主食、主菜、副菜などバランス良く食べましょう。ポイントは、食材の種類
を増やすことと、摂りすぎているものを抑えること。血糖値が高い方は、ご
飯など炭水化物を減らす(ご飯を半分にする)。血圧の高い方は、食塩の
摂取量を減らす(減塩醤油を使ったり、麺類のスープを飲み干さない)な
どを行いましょう。
黒酢や、紅麹、青魚(DHA、EPA)、玉ねぎなどは、動脈硬化予防にとても良い食品です。
これら全てを一つにまとめた、「麹肥減」は、動脈硬化予防に最高のサプリメントです。
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・適切な睡眠時間の確保
一般に6~8時間が成人の適切な睡眠時間と考えられています。適切な睡眠
時間には個人差があることが分かっており、昼間の眠気や体調を見ながら
自身にとって最適の時間をみつけて眠りましょう。なお、個人差の関係で成
人世代では長め(~10時間)、高齢者世代では短め(5時間~)の睡眠時間
も適切な範囲とされています。
■次回目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
脳卒中は人生を一変させる!あなたは大丈夫?
~脳卒中と後遺症を防ぐ対策とは?~
①脳卒中、本当に怖いのは後遺症!?
②脳卒中の分岐点その1「生活習慣の見直しと検査でしっかり予防」
③脳卒中の分岐点その2「様子見しない。万が一の時は迅速な対応を」
④脳卒中の分岐点その3「リハビリは早く始めてあきらめない」
関連情報
・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)
■健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━
月~木曜日 午後8:30~
「きょうの健康」NHKEテレ
https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/
毎週土曜日 午後8:00~
「チョイス@病気になったとき」NHKEテレ
https://www.nhk.jp/p/kenko-choice/ts/7JKJ2P6JVQ/
月曜 午後8:00~
「主治医が見つかる診療所」テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/
毎週日曜日 午前7:00~
「健康カプセル!ゲンキの時間」TBSテレビ
http://hicbc.com/tv/genki/
情報提供者:第一薬品工業株式会社 お客様相談室 荒川良博様